その年のクリスマスに
彼は会社の先輩達には
連絡をして
私には内緒で大阪に。
仕事を終え帰ろうとしたら
会社の入口に
彼が立っていた。
『メリークリスマス!!
遊びに行こ♪』
はぁーーー?(((^^;)
なぜか生駒山上で
スケートをした。
恐ろしく寒かった…
あまりの寒さに
今は、生駒山上では
スケートは営業してない(笑)
そのまま彼は
独身寮に泊まり
私の年末の業務が
終わる日まで
待っててくれて。
夜行バスで仙台に。
仙台に、会社の先輩の
実家があったので
先輩の車で仙台を
案内してもらって
楽しすぎて、まさかの
ガス欠…(((^^;)
大きな通りで車
ストップ(笑)
はしっこまで押して
彼がガソリンを買いに
スタンドまで走る(笑)
夜、スナックで
先輩が、歌を勧めて
彼が歌ったのは
HOUND DOGの
ONLY LOVE。
この時くらいかなぁ。
この人の事
好きなんかなぁって
気づいたのは(遅)
先輩とわかれた後も
仙台では、珍しく雪が
けっこう積もり
雪の松島巡りも楽しんだ。
それから
私の友達が山形の鶴岡に
いるので
鶴岡にも一緒に行って。
ひとりよがりって
お酒をペロッと口にした
19歳の冬(笑)
とってもフルーティで
美味しいお酒やった。
大阪に帰る電車で
めっちゃ泣いたなぁ…
なぜか会うのは
最後だと思った。
わからないけど
最後だと思った。
その直感は当たった。
それから彼は
自衛隊の中の
通信隊に配属され
なかなか連絡が
取れなくなった。
電話をくれても
私はバンドで外出。
私からは連絡できない。
手紙を、出すくらい。
今度はいつ会える?
なんて言わない。
彼氏じゃないもの。
でも
やっと、繋がった電話で
まとまった休みが
取れなくて
今度の夏休みは
大阪に行けない。
でも会いたい。
と言われた時に
言ってしまった。
『盆と正月にしか
会えないのに…
お盆にも会えないとか
先祖の霊以下やんっ!!』
書きながら
笑ってしまった。。。(笑)
なんやそれ(笑)
でも当時は
すごくもててたので
告白されては断り
周りの友人達は皆
彼氏とラブラブしてて。
夏休みだけを楽しみに
していた。
そこで会えないと
もう年末まで会えない。
プンプン怒っていた私。
その時
『こっちに来るか?』
それは
夏休みに私が東京に
来るか
ではなく
一緒になるか
ってことだった。
そんな時に
バンドのメンバー達と行った
カラオケで
大阪で生まれた女を
聴いた。
大阪で生まれた女やさかい
大阪の街よう捨てん
大阪で生まれた女やさかい
東京へはようついていかん
この曲は最後には
ついていくんよね。
大阪を出て
東京についてくの。
でも
私が出した答えは
大阪にいたかった。
バンドも仕事も楽しくて
育ててもらった祖母も
年を取り
大阪から離れたく
なかった。
私は
いつも皆で遊んでいた
会社の先輩のひとりと
付き合い始めた。
手紙を、書いた。
彼も、よく知ってる
3歳上の先輩と
付き合い始めたと。
彼から電話があり
そっか…
って寂しそうな声だけが
聞こえた。
それから数年後
突然、彼から電話が
かかってきた。
実家に電話して番号を
聞いたとか。
娘を出産して半年ほど
たった頃。
『びっくりした。
赤ちゃんの泣き声が
したから…
加奈、ママに
なったのか…
パパは…?あの人?』
ちがうよ。
プロポーズされたけど
逃げちゃった。。。
神戸支店の人と結婚したの。
あの時
なぜ何年も連絡を
とってなかった彼が
突然、電話してきたのか。
娘がいて
驚いて、しばらく
声が出なかった彼は
すぐに電話を切った。
今は
どこで何をしてるんやろ。
大阪で生まれた女
と
ONLY LOVEを聴くと
今も鮮明に思い出す。
いろんな思いをした
青春の…
先祖の霊以下な恋愛(笑)